友達から恋人になる方法
そこには、今まで見たことないくらい焦ってるゆうがいた。


「はあ、見つかってよかった」


ゆうが安心してるのがわかる。


息が切れるくらい走ってくれたんだ。


「……行こ、みんな待ってる」


ゆうが私の手を握って言った。


「うん。水谷くん、ありがとう」


「じゃあな」


私は、ぐいぐいゆうに引かれて歩く。


どうしたんだろう。


心なしかいつもより雰囲気が怖い。


「成美!」


もといた場所に戻ってきたみたいで、望と由依が出迎えてくれる。


「大丈夫だった?」


「ん?平気だよ。ごめんね」


「もうそろそろ出ないと集合間に合わない。行こ!」


私たちは、学校指定の旅館に向かった。
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