友達から恋人になる方法
「うん。サンキュ」


そう言って、私たちは別れ道まで来た。


「今日は、西野さんいないし、なる送ってくよ」


「いいの?すっごい遠回りじゃない?」


「これくらい平気。ほら、行こ」


ゆうに手を握られて、私の家の方向へ歩く。


慌てて、望が手を振っているのが見えて、私とゆうは、振り返す。


「明日、うまくいくといいね」


「西野さんが望の決断の遅さに愛想尽かしてないといいけど」


「それは、大丈夫。でも、望は、由依からのお小言の一つ二つくらい覚悟しといたほうがいいかも」


「ははっ。確かに」


笑ったゆうの顔を見ながら、明日の2人でお昼ご飯に思いを馳せた。
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