友達から恋人になる方法
「ね、もう一回!」


私がねだると、ゆうは少し恥ずかしそうに言う。


「かわいい、好き、大好き」


少しパワーアップした言葉の数々は、私の顔を赤くするのには十分だった。


「なる、耳赤い」


ゆうの胸に顔を押し付けてるから、顔を見られることはない。


でも、耳まで赤いらしい。


「ゆうが悪い。あんなにいっぱい言葉追加して」


「嬉しくなかった?」


「そんなわけない!」


私は、思わず顔を上げた。


「なる」


優しい声、優しい表情、ゆうの全部が好き。


頰にゆうの手が触れる。


数秒後には、私の唇に重なった。
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