友達から恋人になる方法
「ねえ、ゆうあそこで話してかない?」


そう言って指したのは、あの公園。


ここなら、なんとなく話してくれる気がした。


ベンチに2人で腰かけると、私が切り出した。


「ねえ、ゆう、なんでそんなに悲しそうなの?」


「え……」


また、その顔をした。


「ゆう、今日一日ずっと、辛そうに悲しそうな笑ってたよ?なにかあった?」


そう言い切ると、ゆうは口を開いた。


でも、その言葉は聞きたくのない言葉だった。


「ごめん、別れよう?」


……え?


今度は、私が驚く番。


口が塞がらないって、このこと。
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