友達から恋人になる方法
男の子の部屋って感じで、物が少なかった。


「珍しい?」


「うん。弟の部屋って、もっと汚いもん」


そう言うと、ゆうと2人でベッドの上に腰掛けた。


「なんで、あんなこと言ったの?」


ゆうがそう言った。


さっきのほのぼのした空気とは、うって変わって、張り詰めた空気が流れる。


「乃亜さんと、お似合い、だったから……です」


正直に、打ち明けた。


「なんで、ゆうは乃亜さんと帰らなかったの?」


次は、私が質問してみた。


「だって、なるのほうが大事だったし」


その言葉に私は頰が熱くなるのを感じた。
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