友達から恋人になる方法
ずっと、このままでいたい。


そう思っていたのに、無慈悲に鳴り響いたのは、洗濯機の音だった。


「なる、制服乾いたから、取ってくる」


渋々、ゆうから離れるとゆうはすぐに制服を取りに行った。


ぱたりと、ゆうのベッドに寝転がるとほっと一息ついた。


眠るつもりはない。


これ以上、ゆうに迷惑はかけれない。


ガチャリとドアが開く音がして、なんだか起き上がる気にもなれなくて視線だけでそちらを見る。


「なる、何してんの?」


「安心するの」


そう言うと、ゆうは手に持っていた制服を私に渡した。
< 35 / 218 >

この作品をシェア

pagetop