友達から恋人になる方法
「うーん」


どうしよう、全然決まらない。


10時にクローゼットを開けてもう1時間。


どれだけ着てみても、全然決まらない。


「姉ちゃん、まだ悩んでんの?」


「理玖」


呆れたように部屋から顔を出したのは、理玖だった。


「腹減ったんだけど」


ママは、仕事で夕方にならないと帰ってこない。


割と遅くなることもある。


そんな生活なのに、ついでだからと言って毎日学校の日は、お弁当を作ってくれているママには、ほんと頭が上がらない。


だから、夏休みは私がお昼ご飯を作ってる。


「姉ちゃん散らかし過ぎ」
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