友達から恋人になる方法
理玖と拓にお昼ご飯を作って、一緒に食べる。


片付け終わるとすぐに着替え始めた。


髪をポニーテールにすると、中学の頃の私が戻ってきたみたいな感じ。


この髪型、ゆうも懐かしいと思ってくれるのかな。


想像して、少し頰がゆるむ。


トートバッグに勉強道具を入れて、肩にかけ鏡の前に立った。


「うん、大丈夫」


そうつぶやき、キャップをかぶると家を出た。


夏の太陽が強い日差しを放っている。


それを遮る雲一つない、快晴。


かろうじて吹いている風が、私のポニーテールを揺らした。
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