友達から恋人になる方法
「違う違う。見慣れないだけ、そういえば2人で出かけるのも初めてだし」


ゆうも、そんな風に思ってくれてたんだ。


「そうだね。て言っても、勉強するだけだけどね」


笑って言ったのは、照れ隠しのつもりだ。


「行こっか」


そう言われ、私とゆうは並んで歩いた。


少し歩くと、電車に乗ってこの辺りで1番大きな図書館に着いた。


「さて、勉強か」


ちょっと、イヤそうな顔でゆうが言った。


「私、本見てくるね」


「ん、いってらっしゃい」


さっきのイヤそうな顔はどこへやら。


真剣な表情で、問題に向き合っていた。
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