友達から恋人になる方法
それがすごく楽しくて、嬉しかった。


だから、私はゆうと友達になったことは、後悔しない。


「終わった……」


もう一度、本をパラパラとめくっていると前からそんな声が聞こえた。


「お疲れ様」


そう声をかけると、机につっぷしたゆうは手をあげた。


「もうそろそろ時間が……」


時計はすでに5時を指していた。


ここまで来るのに三十分かかってるから帰るのは、もう少し遅くなる。


「あ、帰ろっか」


ゆうはそういうと、立ち上がった。


本を元あった場所に戻すと、ゆうは優しげにこっちを見ていた。
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