友達から恋人になる方法
駆け寄ると、私が隣に来たことを確認して歩き出した。


よく見れば、私の歩幅に合わせてくれてる。


ゆうは、背が高い。


私より20センチ以上ある。


そんな人が歩いてて歩幅が私と合うはずがない。


さりげない優しさが嬉しかった。


ゆうの優しさを噛みしめながら、電車に乗った。


帰宅ラッシュの時間で、人がたくさん。


私もゆうも立つことにした。


けど、すぐに後悔した。


太ももをさわさわと撫でる感覚。


最初は気のせいだと思おうとした。


でも、抵抗しない人だと思い込んだのか、感覚がだんだん鮮明になっていく。
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