友達から恋人になる方法
どこか悲しそうに目を伏せて、先に歩き出した。


私も、慌ててついていく。


校門を出たあたりで、ゆうが口を開いた。


「さっきの話、どこから聞いてた?」


あ……。


それは、間違いなく乃亜さんとの会話を指していた。


「一緒に帰ろうって、言われてるとこから」


正直に答えた。


ゆうの立場からして、なにも聞いてないって言ってほしいはず。


でも、ゆうに嘘は、つきたくない。


「そっか。ごめん、嫌な思いさせて」


申し訳なさそうにゆうが謝った。


「ゆう、まくんは、悪くない。私、平気だよ?大丈夫」
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