友達から恋人になる方法
「なんか、なるらしいな。当日の楽しみか」


「ゆうのクラスは?なにするの?」


そう聞きながらダンボールを返す教室のドアを開けようとした。


でも、片手じゃ開かなかった。


すると、ゆうが手を添えて一緒に開けてくれた。


頰が少し赤くなるのがわかった。


「お化け屋敷。定番のやつ」


「お化け屋敷か……。わっ!」


そう言いながら、ダンボールを元あった場所に戻そうと背伸びをした。


すると、精一杯伸ばした手で持っていたダンボールがバランスを崩した。


「なる!」


勢いで後ろに倒れかけた私をゆうが抱きとめる。


いわゆる、バックハグの状態で。
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