友達から恋人になる方法
私の手にあったダンボールは横へ。


ゆうが持っていたダンボールはさっきゆうがいた場所に落ちていた。


「……ゆう?」


そのままゆうは、こっちに倒れかけてきた。


頰がさらに赤くなる。


全身が熱を持って心臓が大きな音をたてる。


「ゆう……」


もう一度呼ぶと、力がこもった。


「もうちょっと、このまま」


そう言われ、私はお腹にあるゆうの手に自分の手を重ねた。


「なにか、あったの?」


なんとなく、そう聞いた。


「わかる?」


やっぱり、なにかあったんだ。


「ううん。でも、なんかいつもと違う」
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