友達から恋人になる方法
文化祭前日。


廊下は、ほとんど飾り付けが終わっていて、どこか浮き足立っていた。


教室と廊下の出入りが多い私は、よくゆうに会ってお互いの仕事を手伝ったりしていた。


「ああ、疲れた……」


今日も、その帰り。


今日の荷物は、特別重くて困ってたらゆうが助けてくれた。


「お疲れ、明日頑張ろうな」


「うん。頑張ろ!」


そう言うと、ゆうは教室に戻っていった。


私も2、3歩歩いて自分の教室に入る、つもりだった。


「成美」


目の前に立っていた人を見て、背筋が凍る思いだった。


「竜也」
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