桜花の剣士
「噂?」
「ええ。この街には妖怪が潜んでいて、その妖怪から守る謎の人々がいるという噂ですわ」
真面目な顔で話をする小町に、「それはただの噂では?」と流華は言いながら笑う。そんな噂を真面目に話すなど小学生くらいまでだろう。しかし、小町の顔は真剣そのものだった。
「私も最初は信じていませんでしたわ。でも、私見たんです」
そう言い、小町は話を始める。それは小町が夕暮れ時に薄暗い通りを近道として通っていた時に、突然目の前に黒い影が現れたのだという。
「本当に恐ろしくて、足がすくんで動けなかったのです。でもそんな私を助けてくださった方がいて……」
恐ろしさに体を震わせる小町だったが、突然「氷雨の舞!!」と声が響き、紺の軍服を着た男性が空中から現れたのだ。その男性が持っている刀は青白い光を放っていた。
「大丈夫か?」
男性の問いに小町はコクリと頷く。それを見た男性は再び黒い影を睨み、青白く輝く刀を相手に振り下ろした。その途端、まるで雪山にいるかのように吹雪に辺りが包まれていったのだ。
「ええ。この街には妖怪が潜んでいて、その妖怪から守る謎の人々がいるという噂ですわ」
真面目な顔で話をする小町に、「それはただの噂では?」と流華は言いながら笑う。そんな噂を真面目に話すなど小学生くらいまでだろう。しかし、小町の顔は真剣そのものだった。
「私も最初は信じていませんでしたわ。でも、私見たんです」
そう言い、小町は話を始める。それは小町が夕暮れ時に薄暗い通りを近道として通っていた時に、突然目の前に黒い影が現れたのだという。
「本当に恐ろしくて、足がすくんで動けなかったのです。でもそんな私を助けてくださった方がいて……」
恐ろしさに体を震わせる小町だったが、突然「氷雨の舞!!」と声が響き、紺の軍服を着た男性が空中から現れたのだ。その男性が持っている刀は青白い光を放っていた。
「大丈夫か?」
男性の問いに小町はコクリと頷く。それを見た男性は再び黒い影を睨み、青白く輝く刀を相手に振り下ろした。その途端、まるで雪山にいるかのように吹雪に辺りが包まれていったのだ。