転生令嬢はご隠居生活を送りたい! 王太子殿下との婚約はご遠慮させていただきたく
前回といい、今回といい、ついていないことこの上ない。
「殿下は、兄にどんな御用が?」
「ノルヴェルトとは友人だからな。しばしばこちらには立ち寄っている」
へぇと心の中でつぶやいた。
兄とエドアルトが友人とは知らなかった。
「ヴィクトルにも仲良くしてもらっている。ルジェクとは、時々顔を合わせる程度だが、食事位はするぞ」
エドアルトが続けたので、眉間に皺を寄せてしまった。
(なんで、お兄様達、そういうことは言わないのよ……!)
兄達とは仲良くやっていると思っていたが、一度もそんな話は聞かされなかった。
「……全然知りませんでした」
声音にちょっぴり面白くないという空気が混ざってしまったのはしかたのないところだろう。なんでも話し合ってきたと思っていたのに。
「俺の話はあまりしない方がいいと思ったんじゃないか?」
「なんでですか?」
「なんでって……」
エドアルトはアイリーシャの顔をのぞきこんでくる。
真正面からのぞき込まれると、どう対応すべきか一瞬混乱してしまうのでやめてほしい。
「殿下は、兄にどんな御用が?」
「ノルヴェルトとは友人だからな。しばしばこちらには立ち寄っている」
へぇと心の中でつぶやいた。
兄とエドアルトが友人とは知らなかった。
「ヴィクトルにも仲良くしてもらっている。ルジェクとは、時々顔を合わせる程度だが、食事位はするぞ」
エドアルトが続けたので、眉間に皺を寄せてしまった。
(なんで、お兄様達、そういうことは言わないのよ……!)
兄達とは仲良くやっていると思っていたが、一度もそんな話は聞かされなかった。
「……全然知りませんでした」
声音にちょっぴり面白くないという空気が混ざってしまったのはしかたのないところだろう。なんでも話し合ってきたと思っていたのに。
「俺の話はあまりしない方がいいと思ったんじゃないか?」
「なんでですか?」
「なんでって……」
エドアルトはアイリーシャの顔をのぞきこんでくる。
真正面からのぞき込まれると、どう対応すべきか一瞬混乱してしまうのでやめてほしい。