転生令嬢はご隠居生活を送りたい! 王太子殿下との婚約はご遠慮させていただきたく
だが、彼にも欠点はあった。体内にためることのできる魔力が、今のアイリーシャと比べると圧倒的に少ないのだ。
訓練で多少増やすことはできるけれど、こればかりは天性のものでどうしようもないらしい。
「その分、威力を高める方に専念しているのですよ。敵を先に倒さなければなりませんからね」
ミカルはにっこりとする。
魔術の使い方は、工夫次第。それを教えてくれたのも、ミカルだった。
「今日で、卒業にいたしましょう。私がお教えすることはもうないようです。あとは、アイリーシャ様の、訓練次第」
「いいんですか?」
「ええ。心配していた魔力の暴走もありませんし、完璧に制御なさっておいでです。ここまで完璧に制御できるようになるのは、大変だったでしょう」
「ええ、まあ……」
うっかり遠い目になってしまった。訓練は、本当に、本当に、本当に大変だった。
猫神は、アイリーシャに細かく指導した。隠密スキルを高めるのに、魔力の制御は必須だったから、アイリーシャとしても必死にやらなければならなかった。
訓練で多少増やすことはできるけれど、こればかりは天性のものでどうしようもないらしい。
「その分、威力を高める方に専念しているのですよ。敵を先に倒さなければなりませんからね」
ミカルはにっこりとする。
魔術の使い方は、工夫次第。それを教えてくれたのも、ミカルだった。
「今日で、卒業にいたしましょう。私がお教えすることはもうないようです。あとは、アイリーシャ様の、訓練次第」
「いいんですか?」
「ええ。心配していた魔力の暴走もありませんし、完璧に制御なさっておいでです。ここまで完璧に制御できるようになるのは、大変だったでしょう」
「ええ、まあ……」
うっかり遠い目になってしまった。訓練は、本当に、本当に、本当に大変だった。
猫神は、アイリーシャに細かく指導した。隠密スキルを高めるのに、魔力の制御は必須だったから、アイリーシャとしても必死にやらなければならなかった。