癖が抜けないだけ
結局グッズは全部友人に譲った。

本当は最近リスナーになった方にでもプレゼント企画にしようと思ったけれど、確実に大事にしてくれるとわかっている人の方が私も安心なのでそちらに譲ることにした。

箱に詰めている時にまた泣きそうになったけど、それは必死にこらえた。

プレゼントを渡す時友人は言いずらそうに私ももし、君と同じになったら君と同じ行動をとると思う。それでも大丈夫か?と聞いた。

「うん。そうしてくれた方が私も嬉しいよ。ありがとうね。」

そんな会話をした。たったこれっぽっちの会話がとても長く感じた。そしてなぜだか安堵した。


それから少し時間がたった。

今でもたまに見かける彼らに足を止めてしまうのは、

癖が抜けないだけ。

なのだから。

また、彼らを好きになるなんてことは…10年後くらいにはあるかもしれないなぁ…。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop