オレンジ色のお姫様



海世くんの言葉に頷いて、ベンチから立ち上がると、海世くんは当たり前のように私を家まで送ってくれた


家の前で手を離し、お別れをしようとすると


「再来週の土曜日空いてる?」


と。


「え...あ、うん!空いてるよ」


海世くんの問にそう答えると



「近くに小さなお祭りがあるじゃん
それ行かないか?」


そういえば、毎年夏休みに時期に近くの神社で夏祭りを開いてた気がする...


「行きたい...!」


私の答えに「良かった」と海世くんは笑って、私に手を振った


私も手を振り返して、海世くんの後ろ姿が見えなくなると家に入った




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