オレンジ色のお姫様



まだ帰りたくなくて、私は海世くんの手をぎゅ、と強く握りしめる


そんな私に海世くんは不思議そうな顔をしていて


「...まだ一緒にいたい」


私がぽつりと、そう言うと

何故か海世くんは真っ赤に顔を染めていた


「...急にそういう可愛いこと言うなよ」


海世くんは照れながらそう言うと、腕を引いてこの前お話した河原へとやって来た


「もう20時すぎたし、あんまりいれないけどちょっとだけ話そうか」



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