オレンジ色のお姫様



波多野さんは「ん、ありがとな」とだけ言って、私の前から立ち去って行った

波多野さんのことは何も思ってない

良い先輩だと思うけど、それだけ



それに、波多野さんは鳴海さんの想い人だ



鳴海さんにこれは伝えられないな、と思いながら、その日は部屋に戻って終わったんだ





そしてアレが始まったのは、その次の日、合宿最終日から





< 136 / 214 >

この作品をシェア

pagetop