オレンジ色のお姫様
夏休み明け
妃side
海世くんに私の秘密を打ち明けた日から数日が経って、夏休みが明けた
夏休み明けの初日、私は朝5時という早い時間に、あの河原に来ていた
「妃!」
そう、私の名前を呼んだのは海世くんで。
海世くんは黒色のジャージを身につけていた
私も、紺色のジャージを身に付けていて
「よし、じゃあ走るぞ!」
と。
あの日から、私たちは毎朝この時間にランニングをしている
あの日、「走りたい」と言った私の言葉に返ってきたのは
『俺、毎朝この河原の通りがランニングコースなんだ
一緒に走らないか?』
だった