オレンジ色のお姫様
妃side
体育祭が3日後に迫った今日の朝、早速皆で対抗リレーの練習を始めたんだ
バトンパスの説明を海世くんがしてくれて、その練習通りにやった
海世くんは説明も上手で、最初戸惑っていたメンバーの人たちも、直ぐに慣れたみたい
「姫ちゃん姫ちゃん」
放課後になり、荷物を鞄に詰めていると、優希ちゃんが私に近付いてきた
「優希ちゃん、どうしたの?」
「女子対抗リレー、アンカーやらない?」
「え!?」
優希ちゃんも足速いのにどうして...?
「やっぱり、やるからには勝ちたいしさ、姫ちゃんにやってもらいたいんだよね」
「うーん...分かった!アンカーやる!」
そうして、私はアンカーを引き受けて、元走る予定だった2走目を優希ちゃんが走ることになった