オレンジ色のお姫様



「鞄持つよ」


そう言ってくれたから、素直に鞄を持ってもらい、2人で校舎内へ入っていく

あ、安堂くんが隣で一緒に歩いてるよ...


下駄箱について、慣れない左手で靴箱を開けようとすると


「あ、俺やる!」


隣に立つ安堂くんが靴箱を開けてくれて、上履きを出してくれた

有難いけど...なんか凄く申し訳ない...


「そういえば、同じクラスなのに1回も喋ったことなかったよな」

「あ、うん...そうだね」


話すなんて、一生ないと思ってたから...

私と安堂くんは1年2組で、担任は北川先生



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