オレンジ色のお姫様
妃side
恥ずかしい思いをした借り物競争から数個の種目を終え、
女子対抗リレーが始まろうとしていた
「頑張れー!」
「妃ー!」
ちら、とクラスのほうを見ると、みっちゃんや海世くん、ヒロくん、クラスメイトたちが私たちの方を向いて手を振っていた
うん、頑張ろう...
『位置について、よーい───』
パーン!!!
ピストルの音が鳴り響き、数個の色のハチマキをつけた女子が一斉に走り出した
あ、今2位だ...
「ねえ、あんたが安堂くんの彼女?」
ふと。黄色のハチマキを巻いた1人の女の子がそう声をかけてきた
胸元にはタスキがついてるし、アンカーの人だ...