オレンジ色のお姫様
「...そう、ですけど」
リレーが始まってから話しかけてくるって、どういうこと...?
「なんであんたみたいな地味な女が安堂くんの彼女なの?おかしくない?」
フ、と馬鹿にしたように鼻で笑った彼女の瞳には、憎しみだけが映っていた
この子、海世くんのことが好きなんだ...
ちら、とコースを見ると、2走者目の優希ちゃんが走っているのが見えた
順位はまだ2位のまま...1位の黄団とはかなり距離が開いていた