オレンジ色のお姫様
私の上に乗っていたのは安堂くんだったのか...
というか、何故木の上から...
「お、おい銅!!大丈夫か!?」
そう言って少し遠くから走ってきたのは北川先生で、何やら焦った顔をしていた
「あ、はい。大丈夫です」
「いやいや、大丈夫じゃないでしょ...
それ絶対折れてるよ...」
林くんが言った"それ"はまさしく右腕のことで
右腕に視線を向けると手首から肘の中間部分が真っ青に、それはもう痛々しく腫れていた
あ、そういえば腕折れていたんだった...
安堂くんがいて動揺して忘れてた...