オレンジ色のお姫様
海世side
『か、いせい...くん』
そう、小さな声で俺の名前を呼んだのは正に俺の彼女の姫ちゃ...妃で
余りにも真っ赤に顔を染めて、しかもちょっと目を潤ませながら呼ぶもんだから
俺まで顔が赤くなる
「あ、あの...海世くん?」
妃は聞こえてないと思ったのか、もう一度名前を呼んだ
「...ん、聞こえてる
めちゃくちゃ嬉しい」
俺がそう言うと、恥ずかしそうに、でも嬉しそうにはにかんだ
なんだこの可愛い生き物...