オレンジ色のお姫様
『今から会いに行っていい?』
「え!?」
『都合悪かったら今度にするけど、夏休み入ってからまだ会えてないし...』
少ししょんぼりしたように声が小さくなった海世くんに「嫌じゃないよ!」と慌てて答えると、また笑って
『ん、今から電車乗って向かう』
そう言って、電話は切れた
電話の切れたスマホを見つめながら、少しぼーっとする
ハッ、こんなことしてる場合じゃない...準備しないと!
メニュー