オレンジ色のお姫様
私は机に置いてあった課題たちを片付け、直ぐに外に出る準備をした
着替えて階段を降りると
「あら、どこ行くの?」
リビングからお母さんが顔を覗かせた
私の家は両親が中学の頃離婚していて、お母さんしかいない
「ちょっと人に会ってくる!」
「あら、彼氏?」
お母さんの言葉に、カァ、と頬が赤くなるのを感じた
そんな私を見てクスクスとお母さんは笑っていて
「今度家に連れてきなさい」
と。
お母さんの言葉に「うんっ」と短く答え、外へ出る