腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
HASEGAWA本社ビルを出て、会社の前に停められている社用車に乗り込もうとすると
「光ちゃん!」
と言う声がした。
声のした方見ると、眼鏡をかけた男性がいた。

「……江上先輩?」

「光ちゃん。
ひ、久しぶりだね。
ごめん。こんなところまで来て。
……少し話すことは出来ないだろうか」

まさか、学校が終わってから、ここまで来て待ってたの?
いや、それより、お父さん断ってくれたんだよね??

あー、もう!!
私も詰めが甘かった。
お父さんに確認しておくんだったよ。

「あの……ご無沙汰しています。
私、今からまだ仕事なんです。
社長に同行しないといけなくて……」

「光、5分なら待てるよ。
君も、悪いけど、それ以上は遅刻してしまうから時間が取れない。
手短にお願い出来るかな?」
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