腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「プッ!
光ちゃん、その顔……
露骨に嫌がってるね。
でも、結婚は別としても、彼氏が欲しいとは思わないの?
若い子は普通に思うんじゃないの?」

彼氏ねぇ……。
今はたまに賢人が相手をしてくれるだけで、充分満足なんだよなぁ〜。

まあ、賢人が結婚するとなれば、その時はさすがに寂しくなるだろうから、それからお見合いでもしよう。

「30までに、運命のお相手に出会えなかったら、お見合いでもしてみようかな?」

あと3年位は大丈夫。

「「呑気だなぁ……」」








「あれ? 何か振動が…
どっちかのスマホじゃない?」

「あ、私だ」

見ると賢人からだった。
……ここで出るのはちょっとマズい。

「外で話してくるね」

「他に客いないから、ここでもいいけど」

「あ、ううん。外で話すよ」

そう言って、店の外に出た。
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