腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
作り置き惣菜だって、光が温めてくれた方が美味しいに決まってる。
それに早く顔が見たい。

「いいよ。
まだ9時前だよ。たいして遅くないから」

「いや、迎えに行く。
そこで待っとけ」

プッ

俺はタクシーに飛び乗った。
5分で着くだろう。

あの様子じゃ、迎えに行って関係がバレるのを良しとしないんだろうな。

俺達、何年だ?
初めて光を抱いた時、俺まだ高校生だったんだぞ。
今は俺もお前と同じ、社会人なんだ。
そろそろ良いだろう?
カミングアウトの時期、来たんじゃないか?

そんな事を考えている間に、 rockabillyに到着した。

5分かからなかったな。


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