腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
俺は久しぶりに会った叔父達に、サラッと俺達の関係を匂わせた。

光がなんと思おうが関係ない。
お前はもうとっくの昔から、俺のものだ。
ずっと、俺の他に男の影もないし。
無自覚なんだろうけど、ちゃんと俺に操を立てている。
でも鈍感だからな。
早く俺を好きだって自覚しろ。

しかし、斎さんの口から、思いがけないワードが出てきた。

お見合い⁉︎
なんだよそれ。
全く聞いてない。
先々週会った時は何も言ってなかった。
その時にはもう話があったのか？

ここへ来て、初めて俺は焦った。
ポーカーフェイスはお手のもの。
これでもホテルマンだからな。
上手く隠せたと思う。
でも内心は焦っていた。
そしてフツフツと怒りが湧いてきた。

何で俺だけ何も知らない？
光。俺はお前の唯一の男だよな？
なんで俺に話さない？

これは光のマンションで晩飯を食ってる場合じゃない。
この話、片付けないとな。



< 126 / 215 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop