腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
そうだ。
この言葉を言うために凛子さんが呼ばれたんだ。……私の説得の為だ。

でも……舐めてもらわれちゃ困る。
私の答えは1つだ。

「海外研修!
ホテルマンとしての大切な勉強の時ですね。
もちろん、賢人のパートナーとして、彼を傍で支えたいと思います」

「光っ⁉︎」

「斎叔父さんの秘書は私でなくても出来る。
でも、賢人の隣に居るのは、私じゃなきゃダメでしょう?
賢人の隣は誰にも譲れないもの」

賢人を除く全員の顔がホッと弛んだのを感じた。この答えで間違っていなかったってことだ。

「光、幸いあなたは優秀だから、いつでも職は提供してあげるわ。
今しかできない事をしてきなさい」

「はい」

「光ちゃん! 有難う」

「当然のことです」




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