腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
まだ時刻は13時。
小さな子を連れた母親達が砂場で遊んでいて、ベンチにいた何人かのサラリーマンが、昼休憩から引き上げていくところだった。
季節は秋真っ只中。
日中を公園で過ごしていても、暑くもなく寒くもなく心地良い。
「俺たち、日中にこうやって過ごすの初めてじゃないか?」
「え?
……そう言えばそうね。
まあ、付き合っているわけじゃなかったから……」
「曖昧だったのは事実だけど、付き合ってないとも思っていなかったぞ」
そう言うと、少し奇妙な顔をした。
今度はなんだ⁇
「……ねぇ、賢人って…デートするような子はいなかったの?」
「……は?」
「い、今までね、聞いちゃいけないと思って、あえて触れなかったの。
ほら、私達って、その……たまにカラダの関係はあったけど、さっきも言ったように、2人でどこかに出掛けるような関係じゃなかったでしょう?
私はさ、今までモテたこともないし、学生時代はバイトと資格取るので忙しくて。
それに、就職してからは、仕事第一だったからね。
たまに賢人に相手をしてもらうだけで満足だったの」
「……」
小さな子を連れた母親達が砂場で遊んでいて、ベンチにいた何人かのサラリーマンが、昼休憩から引き上げていくところだった。
季節は秋真っ只中。
日中を公園で過ごしていても、暑くもなく寒くもなく心地良い。
「俺たち、日中にこうやって過ごすの初めてじゃないか?」
「え?
……そう言えばそうね。
まあ、付き合っているわけじゃなかったから……」
「曖昧だったのは事実だけど、付き合ってないとも思っていなかったぞ」
そう言うと、少し奇妙な顔をした。
今度はなんだ⁇
「……ねぇ、賢人って…デートするような子はいなかったの?」
「……は?」
「い、今までね、聞いちゃいけないと思って、あえて触れなかったの。
ほら、私達って、その……たまにカラダの関係はあったけど、さっきも言ったように、2人でどこかに出掛けるような関係じゃなかったでしょう?
私はさ、今までモテたこともないし、学生時代はバイトと資格取るので忙しくて。
それに、就職してからは、仕事第一だったからね。
たまに賢人に相手をしてもらうだけで満足だったの」
「……」