腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
20:05。
私のスマホが鳴った。
賢人だった。
「もしもし? 賢人?」
「光! 捕まえた!」
「え? 何⁇」
「店の前! 鉄平連れて出て来て!」
よくわからないけど、かなり切羽詰まった声だ。
大慌てで、鉄平と外に出た。
すると、そこには、両腕を後ろで捕らえられた江上先輩がいた。
捕らえているのはもちろん賢人だ。
「あ! 江上っ‼︎」
鉄平も咄嗟に江上先輩の腕を前から掴んだ。
自分よりかなり背の高い2人に前後挟まれては身動きが取れないだろう。
江上先輩は持っていた大きな紙袋を落とした。
すると、落ちた紙袋から出てきたのは……。
白い布? 服?
取り上げて広げた鉄平が
「ゲッ! こ、これ、天使か⁉︎」
と言った。
確かに白いアルバのような服に、ワイヤーで型取った羽のようなものが付いている。
天使のコスプレ?
そして、まだ落ちているのは、団扇。
大きな団扇に『ひかりちゃん』とポップな文字で私の名前が書かれている。
コレって、アイドルのおっかけの人が持ってるやつ⁉︎
私のスマホが鳴った。
賢人だった。
「もしもし? 賢人?」
「光! 捕まえた!」
「え? 何⁇」
「店の前! 鉄平連れて出て来て!」
よくわからないけど、かなり切羽詰まった声だ。
大慌てで、鉄平と外に出た。
すると、そこには、両腕を後ろで捕らえられた江上先輩がいた。
捕らえているのはもちろん賢人だ。
「あ! 江上っ‼︎」
鉄平も咄嗟に江上先輩の腕を前から掴んだ。
自分よりかなり背の高い2人に前後挟まれては身動きが取れないだろう。
江上先輩は持っていた大きな紙袋を落とした。
すると、落ちた紙袋から出てきたのは……。
白い布? 服?
取り上げて広げた鉄平が
「ゲッ! こ、これ、天使か⁉︎」
と言った。
確かに白いアルバのような服に、ワイヤーで型取った羽のようなものが付いている。
天使のコスプレ?
そして、まだ落ちているのは、団扇。
大きな団扇に『ひかりちゃん』とポップな文字で私の名前が書かれている。
コレって、アイドルのおっかけの人が持ってるやつ⁉︎