腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「はい。
……覚悟は出来ていますので」

散々、ふざけた過去を語って。
その前にも私とメグに無茶なお願いをして。
その全てが嘘のような神妙な顔つきだった。

うーん。なんだかなぁ……。

私としては、解雇は重すぎると思うんだけど、やっぱり甘いのかなぁ。
職員会議を待つしかないね。

その日は、車で駆けつけていた父が、江上先輩をご実家まで送って行った。
職員会議の結果が出るまで自宅謹慎なんだから、それが一番正しいのだろう。




父と江上先輩が帰った後、斎叔父さんもそのまま顧問弁護士と話し合ってくると言って、帰っていった。
本来なら私も行くべきなんだろうけど、賢人が久しぶりに帰ってきていることを斎叔父さんが気遣ってくれて、私は後日ということになった。





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