腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「どうしてですか?
姉は大学時代、インカレサークルに入ってましたよ?」

どうして結衣子先生は断定出来るんだろう……。

「だって、セフレってことは付き合ってないのよね?
大学時代からのお相手なら、まず告白があってお付き合い、って流れになってもおかしくないと思うの。むしろ、告白無しに光ちゃんはどこでその人を信用出来たのかしら?
まさか光ちゃんの一目惚れ? そんなことあるかしら?
一目惚れって言うなら、その瞬間、熱病みたいに、恋焦がれるように好きになっているんじゃない?
でも、聞いている感じじゃ、なんか緩いわよね?
だから、1番の理由は安心感だと思うの」

「安心感……」

「そう。
付き合ってもない人と、そういう関係になって、しかも何年も続いているわけでしょう?
愛情深いお家で育った光ちゃんが、そんな短期間で気を許すことはないと思うの。
始まりに突発的な要素があったとしても、続いてるんだもの。相当、気を許しているはずよ。そんな信頼関係は……正直、この学園からの知り合いじゃないと築けないと思う。
別に、幼馴染推奨派でも何でもないのよ?
でも、きっと……かなり昔からのお友達じゃないかしら」

え、と言うことは……
確実に私が知ってる人よね?
やっぱり……
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