腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「たしかに……。
俺、今までビジュアルでは鉄平とメグが最強かと思ってたけど、全然負けてなかった」

「当たり前だ。俺の甥だぞ」

「……俺の姪でもあるんだけど?」

ハハハ…

「俺らかなりの叔父バカだよな」

「全面的に同意」

「そう言えば、江上君、どうなったんだ?
今日のウェディングドレス姿なんて、彼なら垂涎モノどころじゃないだろうけど」

「あー。弁護士立ち入りの元、データは消させた。ひょっとしたら、残ってる可能性もあるだろうけど、誓約書も書かせて、今後は近寄らない、もちろん盗撮もしないと約束させた。
仕事の方は………結局休職届のみ受理だ」

「え?………てことは、残るんだ」

「あぁ。甘いと思うけど、赦すみたいだな。
実際のところ、実家で母親の介護はしていたみたいだし。
それに、今後のことを考えても、手元においた方が見張れる。全教師、シスター達で見張ってるんだ。なかなかの環境だぞ?」

「……たしかに。
悪さも出来ないだろうね。
光ちゃんもその方が安心かもしれないな」

「俺からしたら、推しにストーカー行為をするなんて、ルール違反もいいとこだ」

「……」

「……ま、それはさておき。
2人に子供ができた時がな。
きっと学園に入れるだろう?
その時、江上が教師として残ってるって思うと、ちょっと怖いよな」

「あー……。うん」
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