腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
高校に上がり、俺は光のいる生徒会に身を置いた。

俺は坂上姉妹同様、兄の理人と容姿がそっくりだった。
俺たちの場合は身長もほぼ同じ。早伸びで、高1で既に178センチに達していた。

おそらく、兄貴と同じ180センチには確実に到達するはずだ。

この容姿が好みなら、最大限活かしてやる。
ただでさえ、年下なんだ。分が悪い。
なりふり構っていられない。

生徒会は、はっきり言うと、光のファンクラブの様なものだった。

高3の生徒会長から下々の一年生役員に至るまで、光にデレデレだった。

ただここでも、光が不快になる様な明から様な行動を起こす奴はいない。
やはり不文律が存在していた。

そのため、光は自分が学園の天使で、アイドル化されていることに全く気付いていなかった。

伸び伸びと過ごしている光は、ある意味大物で、やはり天然だった。
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