復讐の哀姫
『みんなが来てくれたから大丈夫。それだけで嬉しい』


そう言うと、みんなが優しく微笑んだ。


…このままでいいのだろうか。


今ここにいるのは偽りの私。


仮面を被っただけのただの裏切り者。


復讐をするはずが、今ではもう皆を裏切ることが怖い。


…どうしたらいいの…?


彼等の優しさに気づいてしまった以上、後戻りをすることはできなかった。
< 101 / 195 >

この作品をシェア

pagetop