復讐の哀姫
黙り込む彼等。


本当になにも覚えてないんだ。

それとも、タブーだから?


『…まずは、私の正体から言おっか』


深く被っているフードをはずす。


私の顔を見た瞬間、彼等の目が大きく開かれるのが分かる。


「…なんで千夏が…」


『わたしが哀姫なの』


「なんでいつも邪魔してくんだよ!」
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