復讐の哀姫
やっぱり。だと思った。


それにしてもほんとに展開がはやい。


こんなに上手くいかなんて、後先楽だね。


『…わたしが?姫に?』


けどまた敢えて、なるとは言わない。


もう少し。もう少しだけ欲がほしい。


「そうだ。…俺はもっとお前のことが知りたい」


そう言って手を差し出す。


私はそんな綺麗な気持ちは持ってないけど、


『うん、わたしも知りたい。』
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