私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
7、誰よりも大事 ー 尊side
午後四時きっかりに校門の前で撫子を待つ。
学校の様子は朝もいつもと変わりはなかったし、今も穏やかで女子学生の笑い声が聞こえてきてホッとする。
「おいらの気のせいだったのかも」
少し気落ちした様子で呟く琥珀の頭にポンと手を置いて慰めた。
「まあ、平和なのはいいことだ。それに、今日ではなくてもそのうち何かが起こるかもしれない。嵐の前の静けさという言葉もあるからな」
「なあ、いつも真っ直ぐ帰るけどさあ、たまには寄り道しない?近くに団子屋出来たみたいですごい行列なんだよねえ」
いつの間にか隼人が現れて俺の肩に気安く手をかける。
どこかに消えたと思ったらまた現れて、本当に風のような奴だ。
「勝手にひとりで行けばいいじゃないか」
隼人の手を振り払って拒否すると、彼は拗ねた。
「え〜、尊のいけず〜。ひとりで行っても楽しくないじゃん」
「そんなの知るか。隼人、邪魔だ。どっかへ行け」
手でシッシッとこいつを追い払おうとするが、彼は聞かない。
学校の様子は朝もいつもと変わりはなかったし、今も穏やかで女子学生の笑い声が聞こえてきてホッとする。
「おいらの気のせいだったのかも」
少し気落ちした様子で呟く琥珀の頭にポンと手を置いて慰めた。
「まあ、平和なのはいいことだ。それに、今日ではなくてもそのうち何かが起こるかもしれない。嵐の前の静けさという言葉もあるからな」
「なあ、いつも真っ直ぐ帰るけどさあ、たまには寄り道しない?近くに団子屋出来たみたいですごい行列なんだよねえ」
いつの間にか隼人が現れて俺の肩に気安く手をかける。
どこかに消えたと思ったらまた現れて、本当に風のような奴だ。
「勝手にひとりで行けばいいじゃないか」
隼人の手を振り払って拒否すると、彼は拗ねた。
「え〜、尊のいけず〜。ひとりで行っても楽しくないじゃん」
「そんなの知るか。隼人、邪魔だ。どっかへ行け」
手でシッシッとこいつを追い払おうとするが、彼は聞かない。