私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「みーこーと〜!」
「お前ホント煩い。古い建物なんだから床くらい軋むだろ」
そう話してしばらく目を閉じるが、微かに人の気配がする。
お婆さんではない。
隼人も気づいたのか黙って俺と目を合わせた。
ふたりでしばらく寝たフリをしていたら、何者かが戸を開けて部屋に入って来て俺たちに襲いかかった。
敵はふたり。
全身黒ずくめ、顔にも黒いマスクをしている。
素早く動いて敵を交わすと、相手は火を吹きかけてきた。
俺が火をよけると、障子に燃え移る。
隼人も敵の攻撃をうまくよけているが防戦一方。
このままではいけない。
「隼人、水の術を使ってみろ」
敵の火の放射をかわしながら命じると、彼はニヤリとした。
「了解」
隼人は手を大きく広げ、水の呪文を唱える。
すると、大量の水がどこからともなく湧き出て来て火は一瞬にして消えた。部屋の窓が大きな音を立てて割れてそのまま水で流される。
この場にいた全員がその光景に呆気に取られる。
「お前ホント煩い。古い建物なんだから床くらい軋むだろ」
そう話してしばらく目を閉じるが、微かに人の気配がする。
お婆さんではない。
隼人も気づいたのか黙って俺と目を合わせた。
ふたりでしばらく寝たフリをしていたら、何者かが戸を開けて部屋に入って来て俺たちに襲いかかった。
敵はふたり。
全身黒ずくめ、顔にも黒いマスクをしている。
素早く動いて敵を交わすと、相手は火を吹きかけてきた。
俺が火をよけると、障子に燃え移る。
隼人も敵の攻撃をうまくよけているが防戦一方。
このままではいけない。
「隼人、水の術を使ってみろ」
敵の火の放射をかわしながら命じると、彼はニヤリとした。
「了解」
隼人は手を大きく広げ、水の呪文を唱える。
すると、大量の水がどこからともなく湧き出て来て火は一瞬にして消えた。部屋の窓が大きな音を立てて割れてそのまま水で流される。
この場にいた全員がその光景に呆気に取られる。