私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
すると、鬼がみなくず折れて苦しみ出した。
「あの結晶何?」
鬼の様子を見て不思議そうに驚く隼人。
「水瀬家に伝わる毒だ」
俺の説明を聞いて彼は文句を言う。
「そんなのあるなら最初から出してよ」
「結構厄介な毒なんだ。使い方を誤ると自分が毒にやられる」
是清さんの真似をして初めて実戦で使ってみたが、思いのほか上手くいった。
是清さんでもこんなに大量の毒は使わない。
隼人の風の術があったから、鬼を一気に倒せることができたのだろう。
「ああ。なるほど」
少し顔を強張らせながら隼人が頷いた。
しばらくして鬼は皆倒れて消滅していく。
「ひとつ質問があるんだけどさあ、なんで霧を発生させたの?氷の結晶を見えにくくするため?」
消滅する鬼を眺めながら、隼人は真面目な顔で尋ねた。
「ああ。あまり敵にこちらの手の内を明かしたくなかった。きっと、俺たちの様子を不知火家の奴らが見張っているからな」
声を潜めて答えると、彼は周囲を警戒しながら本音を口にした。
「あの結晶何?」
鬼の様子を見て不思議そうに驚く隼人。
「水瀬家に伝わる毒だ」
俺の説明を聞いて彼は文句を言う。
「そんなのあるなら最初から出してよ」
「結構厄介な毒なんだ。使い方を誤ると自分が毒にやられる」
是清さんの真似をして初めて実戦で使ってみたが、思いのほか上手くいった。
是清さんでもこんなに大量の毒は使わない。
隼人の風の術があったから、鬼を一気に倒せることができたのだろう。
「ああ。なるほど」
少し顔を強張らせながら隼人が頷いた。
しばらくして鬼は皆倒れて消滅していく。
「ひとつ質問があるんだけどさあ、なんで霧を発生させたの?氷の結晶を見えにくくするため?」
消滅する鬼を眺めながら、隼人は真面目な顔で尋ねた。
「ああ。あまり敵にこちらの手の内を明かしたくなかった。きっと、俺たちの様子を不知火家の奴らが見張っているからな」
声を潜めて答えると、彼は周囲を警戒しながら本音を口にした。