私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「ええ。大丈夫ですよ」
にっこり微笑む尊。
他のふたりも「元気、元気」と明るく返す。
「え?じゃあ、尊が治癒したの?あっ、でもそれだと尊の怪我は誰が……」
頭の中は?だらけ。
ひとりキョトンとしていたら、尊が赤い丸薬を見せた。
「これで怪我が治ったんですよ」
それは光沢があって、小豆ほどの大きさの薬。
近くの薬屋にありそうな代物に見える。
「この赤い薬で?」
信じられず聞き返したら、彼が薬の詳細を説明した。
「これは煌の遺灰です。昔から鬼の一角の遺灰は万病に効くと言われていて、試しに隼人に飲ませてみたら、一瞬で怪我が治ったんですよ」
ニコッと微笑む尊を隣にいる隼人が恨みがましい目で見た。
「そうそう。俺実験台にされたんだよね」
「でも、治ったんだからいいじゃん」
琥珀くんが隼人の肩をポンポン叩いてなだめる。
「それじゃあ、今後誰かが怪我をしたらすぐに治せるわね」
尊の話を聞いて大喜びするが、次の紅玉くんの言葉を聞いて少しがっかりした。
にっこり微笑む尊。
他のふたりも「元気、元気」と明るく返す。
「え?じゃあ、尊が治癒したの?あっ、でもそれだと尊の怪我は誰が……」
頭の中は?だらけ。
ひとりキョトンとしていたら、尊が赤い丸薬を見せた。
「これで怪我が治ったんですよ」
それは光沢があって、小豆ほどの大きさの薬。
近くの薬屋にありそうな代物に見える。
「この赤い薬で?」
信じられず聞き返したら、彼が薬の詳細を説明した。
「これは煌の遺灰です。昔から鬼の一角の遺灰は万病に効くと言われていて、試しに隼人に飲ませてみたら、一瞬で怪我が治ったんですよ」
ニコッと微笑む尊を隣にいる隼人が恨みがましい目で見た。
「そうそう。俺実験台にされたんだよね」
「でも、治ったんだからいいじゃん」
琥珀くんが隼人の肩をポンポン叩いてなだめる。
「それじゃあ、今後誰かが怪我をしたらすぐに治せるわね」
尊の話を聞いて大喜びするが、次の紅玉くんの言葉を聞いて少しがっかりした。