私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
このままだと本当に焼け死ぬかもしれない。
「口だけは達者だね。おもちゃとしてもすぐに死なないし、お兄さんは面白いと思うよ」
俺が反撃しないのを見て紅羅はせせら笑う。
「俺はお前と遊ぶ気はない」
うっすら口角を上げて黒いネクタイを外すと、自分に取り巻く炎を吸収してフーッと息を吹きかけ、今度は氷の剣を作った。
「この剣はそう簡単に消えない」
不敵に笑ってそう告げれば、赤鬼は動揺した。
「え?僕の炎が効かない。なんで?」
目を大きく見開いて驚く紅羅に、冷酷に問う。
「選ばせてやる。一瞬で消滅するのと、じわじわとやられるの、どっちがいい?」
「僕はお前なんかにやられない」
酷く狼狽えた様子で紅羅が俺に炎の球をいくつも投げるが、俺はヒョイとかわして氷の剣を彼の胸に突き刺した。
「うわーっ!」
その痛みから彼は声を上げ、その身体はその声と共に凍りついた。
「安らかに眠れ」
剣を抜くと、紅羅の身体は粉々に砕け散った。
「口だけは達者だね。おもちゃとしてもすぐに死なないし、お兄さんは面白いと思うよ」
俺が反撃しないのを見て紅羅はせせら笑う。
「俺はお前と遊ぶ気はない」
うっすら口角を上げて黒いネクタイを外すと、自分に取り巻く炎を吸収してフーッと息を吹きかけ、今度は氷の剣を作った。
「この剣はそう簡単に消えない」
不敵に笑ってそう告げれば、赤鬼は動揺した。
「え?僕の炎が効かない。なんで?」
目を大きく見開いて驚く紅羅に、冷酷に問う。
「選ばせてやる。一瞬で消滅するのと、じわじわとやられるの、どっちがいい?」
「僕はお前なんかにやられない」
酷く狼狽えた様子で紅羅が俺に炎の球をいくつも投げるが、俺はヒョイとかわして氷の剣を彼の胸に突き刺した。
「うわーっ!」
その痛みから彼は声を上げ、その身体はその声と共に凍りついた。
「安らかに眠れ」
剣を抜くと、紅羅の身体は粉々に砕け散った。